第20回いっせい配信
2022年11月3日(文化の日)に創作同人電子書籍の第20回「いっせい配信企画」=イベント名「創作同人2022年11月」が実施されています。この企画は配信する電子書籍ストアを問わず、作品を自主配信してる作家さんが配信日を揃えて、配信情報を互いに広め合うオンラインのイベントです。
本日11月2日の現時点で8人の作家さんによる9作品がエントリーしています。
11月3日(文化の日)に実施の #創作同人電子書籍 の第20回いっせい配信企画「創作同人2022年11月」のエントリー作品リストに現時点で8名の作家さんによる9作品が掲載されています。どうぞ、ご確認下さい。https://t.co/vZHI0UxSQV
— 創作同人電子書籍「いっせい配信」企画 (@IsseiHaishin) 2022年10月28日
「いっせい配信」企画は配信日より1〜2日の誤差内の期間(11月1日〜5日)は随時「飛び入り」可能です。まだ電子配信されていない自作のオリジナル作品があれば参加費無料、事前申請不要、「漫画」「小説」「イラスト集」「全年齢向け」「成人向け」等々のジャンルは不問なので、興味のある作家さんは企画サイトをご覧ください。
「まるかふぇ電書」の新刊は…
私(なかせよしみ)と砂虫さんの本を配信する「まるかふぇ電書」はあわせて以下の4冊の本が配信開始です。
砂虫さんの猫本はコロナで変わった「ねこと人間」の「うちで過ごす時間」を題材に9月のコミティアで出したコピー本を軸に、新作を加筆してまとめた11月コミティア用のオフセット印刷本を先行して電子配信したものです。猫本を出すのは1年振りですが、さらに緻密になった砂虫さんの猫描写にご注目ください。
私は一年半ぶりの「創作同人電子書籍のススメ」シリーズ。以前から、現在の事情に合った「電子配信ビギナーズ案内」を作成したいと思っていたのですが、電子配信活動を通して作家が求めるものは様々なので一つの「入門」にまとめるのは至難のわざ。そこで、多くの作家がすでに用いている配信方法で特筆すべき方法を6つならべて解説しました。
これに、さらに9月のコミティアでコピー誌で発行した前回7月の際に遭遇したKindleからリジェクトされた話の漫画も合本しましたので、今日びの電子自主配信事情のアウトラインを確認できる一冊になっていると思います。
もう一冊、Kindleインディーズのみにて配信の本はツイッターで連投したマンガのまとめ本。ツイッターでの活動こみに実験色の強い書籍ですが、自分としてはまじめに書いている内容で、この先この形式で描く漫画も一ジャンルとして開拓したいと思っています。
電子自主配信と自主出版にまつわる昨今
電子自主配信をとりまく状況のここ3ヶ月の大きなできごとを毎回このブログに記してますが、
前回のブログでは7月時点で1300万円に達したと書いた「Kindle無料マンガ(インディーズマンガ)」の出所不明な「分配金」が、その直後の8月に700万円も増額され、その話を私もツイッター漫画に描きました。
「Kindle無料マンガ」に掲載の作品が読まれた量にあわせて作家に支払われる7月の分配金の総額が昨日急遽2000万円になると通知がありました。#創作同人電子書籍 #創作同人電子書籍ススメ pic.twitter.com/HPL3BWCOwR
— なかせよしみ @11月3日(文化の日)第20回いっせい配信企画「創作同人2022年11月」参加 (@yosimin) 2022年8月8日
このツイート漫画は該当の作家さんご本人のリツイートもあったため大きくバズり、「Kindleインディーズ無料マンガ」は突如として大きな夢の舞台という認識が広まったように思われます。それついては「いや、ここで稼ぐことはそれほど簡単なことではないよ」という内容の漫画を今回の「創作同人電子書籍のススメ」にも書いたのですが…
この該当の作家さんはその後もKindleインディーズでの読者数を増やしている模様で、先日はついにDL数が200万を突破したと報告されていたのを見かけました。その数量から推定される収入は2000万円を超えるので、その金額と、それを「無料マンガ」で「個人」が習得したという情報は間違いなく、今年のこの方面での最大のセンセーションでしょう。
同人誌イベントの方の動向としては、コロナの感染者数の波が来たり引いたりは繰り返していますが、それに伴うイベントの「急な中止」といった事態は耳にしなくなりました。
私自身も8月にコミケ、9月に東京のコミティアに参加しましたが、入場時の検温プロセスと会場内でのマスク着用の義務付け(それとコミケのスタッフによるサークルチェック代わりの封筒提出)以外はコロナ以前となんら代わりない、穏やかな開催となっていました。
ただし、参加者の人数は大幅に減っている模様で、新刊の売れ行きは想像するほど落ち込まなかったものの、以前の数量には到底及ばず。以前の賑わいを取り戻すには年単位で待つ必要性があるように感じました。
当分の間は電子配信の軸足をおいての創作活動にはげみ、紙の本は刷り数と早期入稿での印刷費を抑えつつ活動していくことになると思います。