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漫画家「なかせよしみ」がちょっとまとまった文章を公開するためのブログ

第12回いっせい配信企画「創作同人2020年3月」

第12回いっせい配信

2020年3月20日春分の日)に第12回目の創作同人電子書籍の「いっせい配信企画」=「創作同人2020年3月」が実施されます。この企画は配信する電子書籍ストアを問わず、作品を自主配信してる作家さんが配信日を揃えて、配信情報を互いに広め合うオンラインのイベントです。

 

https://66.media.tumblr.com/fd8f86ffab4e3a07c66d898eead3a8cb/bac3d01c2d767329-b8/s540x810/51516c6a3a06d872e234867ce76de2500199d2ef.png

   配信日にあわせて現時点で19人の作家さんによる32作品の予約購入および購入用チェック(お気に入り指定)が可能です。  

 

 

 

今回ははじめて「丸岡九蔵長屋」の丸岡九蔵さんに「いっせい配信」企画へのご参加をいただきました。隙間なく画面を覆い尽くす描画の漫画は要チェックです。

 

「まるかふぇ電書」の新刊は6冊

私(なかせよしみ)と砂虫さんの本を配信している「まるかふぇ電書」は今回も6冊の本を配信します。

著者
砂虫 隼
 
発行年月日
電書:2020年3月20日
紙書:2020年2月9日
 
内容:24P
価格:100円
容量:5.3MB
 
 
「にんげーん ぱたぱたのつづきまーだー?(ぷふー)」 

にんげんはねこに振り回され、ねこをあまやかす。 生き物との暮らしはとても楽しく幸せです。 ねこ暮らしを数々詰め込んだテーマ・エッセイ漫画。 2020年2月のCOMITIA131にて「乱痴気事虫所」より発行の自主出版誌を電子書籍化。 第12回いっせい配信企画「創作同人2020年3月」参加作品。

著者
砂虫 隼
 
発行年月日
電書:2020年3月20日
紙書:2019年11月24日
 
内容:25P
価格:100円
容量:6.3MB
 
 
「一緒にどこかへ遊びにいきたいよねー」「おしゃべりしまくりたーい!」 

平日のお昼くらいに鎌倉駅でまち合わせ。 初夏の鎌倉をすずめ(友だち)とぶらぶらさまよう。 同行する友人をスズメとして描く「擬チュン化」キャラとの漫画1日旅行記。 2019年11月のCOMITIA130にて「乱痴気事虫所」より発行の自主出版誌を電子書籍化。 第12回いっせい配信企画「創作同人2020年3月」参加作品。

著者
砂虫 隼
 
発行年月日
電書:2020年3月20日
紙書:2007年5月5日
 
内容:24P
価格:100円
容量:6.1MB
 
 
「この世から消えてしまえなんて思ってた自分が今は怖い」 

侏儒を恐れながらも彼らと関わろうと思う鈴子。 しかし、それは覚悟が必要な決心だった。 鈴子は春華と公平、そして侏儒たちを取り巻く現実を知る。 異形の人々や魔法が入り混じった日常空間で展開する長編ファンタジーの第15話。 1997年から現在も執筆中の漫画シリーズ。 2007年5月のCOMITIA80にて「乱痴気事虫所」より発行の自主出版誌を電子書籍化。 第12回いっせい配信「創作同人2020年3月」参加作品。

著者
 
発行年月日
電書:2020年3月20日
紙書:2020年2月9日
 
内容:16P
価格:100円
容量:5.6MB
 
 
「気づくとワルキューレが剣先を向けていた」 

桐森博士の発明品で他者の「敵対心」が見えるようになった。 りるはクラスメイトが自分に向ける敵意の刃が気になるが。 気のいい狂科学者と少女が織り成すSFコメディ漫画短編シリーズの第2巻。 2020年2月9日のCOMITIA131にて「まるちぷるCAFE」より発行の自費出版誌。 第12回いっせい配信企画「創作同人2020年3月」参加作品。

著者
 
発行年月日
電書:2020年3月20日
紙書:2019年12月30日
 
内容:32P
価格:100円
容量:7.5MB
 
 
「大人の男女だよ?そういう関係ってエロくない?」 

街中で美晴をみかけた教え子の住吉は美晴と一緒にいた男との関係が気になる。 一方、美晴の「漫画表現」の授業では漫画制作の実践がはじまった。 新人漫画家と高校の教師を兼ねる響美晴が展開するコメディ漫画シリーズ。 「ひびきみはるの漫画講座」第7講(漫画の「価値」と「お金」)も収録。 2019年12月のコミケット97にて「まるちぷるCAFE」より発行の自費出版誌を電子書籍化。 第12回いっせい配信企画「創作同人2020年3月」参加作品。

著者
 
発行年月日
電書:2020年3月20日
紙書:2019年11月24日
 
内容:41P
価格:100円
容量:9.6MB
 
 
「中に誰かいるって、多分ねこかなにかじゃ… きゃ!!」 

わずらわしい日常を過ごす少女たちは河原の箱で暮らす浮浪少女と出会う。 本能のまま生きる幼女怪盗(?)が少女たちに見せたものは…。 自由気ままに生きるボニーを描く「怪盗ボニー」シリーズの第2巻。 2019年11月のCOMITIA130にて「まるちぷるCAFE」より発行の自費出版誌。 第12回いっせい配信企画「創作同人2020年3月」参加作品。

 「ねこと暮らすにんげん」は猫を飼っている人の多くが思い当たるエピソード満載、飼ったことがない人も飼った気分がわかる一冊です。「竜飼い」は春香と公平のハードな子供時代のエピソード紹介から目を離せない展開へ。

「夢見が丘のりる」第2巻の「明日菜の頭上のワルキューレ」は本文をカラー化、「怪盗ボニー」第2巻の「ボニーin the Sky」は加筆で、紙書籍で入手した読者さんも一味違う作品をお楽しみいただけます。

 

 配信ストアについて

「まるかふぇ電書」の配信ストアは今回も前回に比べて2ストア追加され(「デジケット」「とらのあな」)、全部で11ストアです。

とらのあな」は作品を購入してもオンラインを保った状態でしか読めないという仕様で、果たしてこれを電子書籍と呼んでいいものかどうか悩みました。ただ、同人誌販売に関しては誰でも知るストアであり、自主制作とは親和性が高い配信先なので活用することにしました。

3月20日の時点では「デジケット」「とらのあな」に、これまで私(なかせよしみ)が電子書籍配信してきた全作品、及び砂虫さんの「竜飼い」シリーズが揃っています。そして、その後は4月の中ごろまでに砂虫さんの電子書籍配信作品も全て登録される予定です。

 

異変に強いオンラインイベント

今回の「いっせい配信企画」の開催について特筆すべきと思うのは現在の社会情勢。

1月の後半から世界的な感染拡大の兆候を見せていた新型コロナウイルス(cordiv−19)が2月には日本にも上陸、3月より小中高が休校となり、大人数を集めるイベントの自粛要請が出されました。同人イベントも2月〜3月にかけてが中止や延期がが相次ぎ、5月に開催予定のコミケを含めて今後のイベントの開催が不透明となっています。

ただでさえオリンピック前にイベント主催側の会場確保が難しい中で、自主制作の作家さんは活動が難しい状況になっています。

ただ、そんな中で「いっせい配信」の企画は呆れるほど通常通りです。いつものように参加作家数がわずか二桁の小規模な「イベント」ですが、なんら問題なく通常営業で今回も多彩な作品が集まりました。

 

「社会状況」や「イベント当日の天候」「会場の状態」また「参加作家の当日の体調」などに左右されず開催&参加できる「オンラインのイベント」がより多くの方々につたわればと思う次第です。