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なかせっとHatena

漫画家「なかせよしみ」がちょっとまとまった文章を公開するためのブログ

創作同人電子書籍 「第一回いっせい配信日」

11月3日にご注目

明日、11月3日は「文化の日」ですが、同時に「まんがの日」でもあることも最近周知されてきました。実は今年のその日を目指して、多くの作家さんが電子書籍ストアで準備を重ねておりました。

 

どういういうことかを具体的に書くと、現在、いくつかの電子書籍ストア(BOOK☆WALKERAmazon KindlePixiv Booth2Dfacto Puboo)で「創作同人2016年11月」と検索すると、いままで町の本屋さんでは見かけることがなかった本がヒットします。これらは『創作同人』の作家さんたちが自らの作品を11月3日前後にあわせて「いっせい配信」を行ったものです。

 

創作同人とは

『創作同人』という言葉に馴染みのない方のために、簡単に解説させていただきます。

 

2012年頃に海外より日本に上陸した電子書籍ストアにより、出版社を経ない個人による出版活動がインターネット上ではにぎやかになりました。しかし、実はそれ以前より日本では紙媒体を用いての漫画やライトノベル、そしてイラスト集の個人出版活動が盛んでした。いわゆる「同人誌活動」ですが、その最大にして代表的な活動拠点が「コミケ」です。

 

コミケ」は年2回、東京の有明にある会場で催される、世界最大の漫画イベントですが、その中核は個人が発行する紙の冊子(同人誌)を作家が自ら販売する活動です。同人誌の内容はもっぱら、テレビや雑誌などで見られる漫画のキャラクターや設定をベースにしたパロディ作品ですが、その一方で全くのオリジナル作品を発行して販売する作家さんも多数います。彼らの発行する同人誌が「創作同人」です。

 

「創作同人」のみを取り扱う漫画イベントも多くあり、年4回東京で開催されているイベント「コミティア」では毎回3000〜5000人の作家が集まり、頻繁に新作を発表しています。これらの本はこのようなイベントに足を運ばないと入手が難しい。しかし、街中の書店でよく目にする商業出版の作品とはちがい、「出版流通」に乗り易い形態に擦り合せる必要ないので、作家のナマの発想や、思いをよりストレート伝えるものが多いのが特徴です。

 

エントリー作品一覧

出版社から出た作品とは一味も二味も違う、そのような作品がこのたび、それぞれの作家さんの手により数多く電子化され、電子書籍ストアでリリースされ、どなたでも手に入りやすい形になりました。今回の「いっせい配信」にエントリーした作品の一覧がこちらのサイト上で確認できますので、ぜひ一度ご覧下さい。

 

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企画参加書籍 - 「創作同人電子書籍」いっせい配信企画

 

かく言う私(なかせよしみ)も私および妻(砂虫隼)の作品を以下4点、この「いっせい配信」にあわせて電子化させていただきました。

 

 企画の意図

今回の創作同人電子書籍 「いっせい配信」企画は、私(なかせよしみ)が発案提唱したものです。

 

目的はいままで電子書籍の個人配信に乗り出すことに二の足を踏んでいた創作同人の作家さんを後押しすることでした。電子化に関するノウハウを伝えたり、また、その活動の中で必要とする「広報活動」をより効率的なものとし、より読者に伝わり易い形にするように考案しました。特に「配信日」を揃えて大勢の作家で同時に情報発信することにより、エントリーした全書籍が多くの読者の注目を得られるようにしました。

 

実はこの企画に先立ち、今年の8月21日の東京ビッグサイトで創作同人の即売会「COMITIA」の第117回で、その日に発行される新刊を紙媒体と電子媒体の双方同時に配信する「COMITIA117紙&電子同時発行」企画を実施しました。

 

kami-densi-douji.jimdo.com

 

ただ、この企画では参加の作家さんは「イベント参加準備」と慣れない「電子書籍の配信作業」に同時に追われ、広報の方にあまり手が回らない結果となりました。

今回はこれを反省材料に、秋に開催されたCOMITIA118の開催日10月23日から10日間オフセットした日程に配信日を設定しました。参加される作家さんたちが比較的おちついて電子配信に取り組める形となり、様々な形でこの企画情報を広げて下さいました。

http://togetter.com/li/1043356

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おかげさまで、その情報から新たにエントリーされる作家がいたことも確認されています。

 

この企画がターゲットとする読者層にまで情報が行き渡っているかはまだまだ未知数ですが、今回の企画は一度限りのものではなく、一定期間ごとに「いっせい配信日」を続けて設定しています。徐々に企画の存在の知名度とこれを活用される創作同人の作家さんの数を増やしていきたいと考えていますが、

 

まずはこのブログ記事をお読みの後は是非、今回の「第1回いっせい配信」エントリー作品一覧をご確認ください。気になるタイトルがありましたら、是非、手を伸ばされることをお勧めします。

 

どうぞ、よろしくお願いします。