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漫画家「なかせよしみ」がちょっとまとまった文章を公開するためのブログ

BOOK☆WALKERで配信を開始しました

「まるかふぇ電書」は私「なかせよしみ」および妻の「砂虫隼」が個人で作成した書籍をこれまで、Amazon KindleApple iBooks楽天 Koboブクログ Pubooで配信していましたが、このたび新たにBOOK☆WALKERでも配信を開始しました。

まるかふぇ電書 作品一覧│電子書籍ストア BOOK☆WALKER

 

BOOK☆WALKERは角川グループが設立し、他の出版社の本も取り扱う電子書籍ストアで、実はいままで個人との配信契約を結んだケースはないそうです。

 

ところが私がネット上の某所に「BOOK☆WALKERでの配信に興味がある」という話を書き込みをしたところ、たまたまそれが関係者の目に入り、その方と話を交わし、「この量の書籍を既に配信していて更に配信点数を増やす予定にある」という点を認められ、個人と配信契約を交わすはじめてのテストケースにしていただきました。

 

そんなわけで、今回の配信はこれまでのKindleiBooksKoboとはちがい、オンラインで所定のフォーマットに必要事項を書き込み、データをアップロードするような形ではできません。配信に至る手順の確認を担当の方とのメールで交わし、契約内容を紙で郵送の契約書で交わし、データと付随情報のフォーマットを揃えて送信するという道筋をたどりました。

 

この後、売り上げ情報もKindleiBooksKoboのようにオンラインでほぼリアルタイムな情報を得る形ではなく、毎月、担当の方からメールが届くことになっています。また、私の方から追加に配信したい書籍ができた際は、随時また担当者とメールを交わす形となります。

 

現時点ではいろいろと不便な手順を経ねばならないBOOK☆WALKERでの配信ですが、それでも、是非これに挑戦したい理由がありました。

なによりアメリカ、カナダで発祥したKindleKoboと違い、日本で発祥したBOOK☆WALKER。より日本人の電子書籍についての買物行動に即した商業展開を期待できると思いました。

例えば目当ての書籍をオンラインサイトで物色する場合、海外発祥のストアではサンプルを見るのにストア専用アプリを開く必要がありますが、BOOK☆WALKERではブラウザでそのままサンプルが開きます。

また、書籍の情報にはどのストアでも紹介欄がありますが、BOOK☆WALKERではその説明文の上に更に1行、セールスポイントを端的に伝えるための「キャッチコピー行」が存在します。

このようなちょっとした違いが大きな商機を生むのではと期待しています。

 

今回の配信で成果があればBOOK☆WALKER側もKindle Direct Publishing 、Kobo Writing Life、iTunes Producer のような個人発信システムの整備にかかる可能性もありますので、是非とも応援をお願いしたいところです。