第15回いっせい配信
2021年3月20日(春分の日)に創作同人電子書籍の第15回「いっせい配信企画」=イベント名「創作同人2021年3月」が実施されます。この企画は配信する電子書籍ストアを問わず、作品を自主配信してる作家さんが配信日を揃えて、配信情報を互いに広め合うオンラインのイベントです。
配信日にあわせて3月16日の現時点で8人の作家さんによる12作品の予約購入および購入用チェック(「お気に入り」指定)が可能です。
3月20日(春分の日)に実施の #創作同人電子書籍 の第15回いっせい配信企画「創作同人2021年3月」のエントリー作品リストに現時点で8名の作家さんによる12作品が掲載されています。どうぞ、ご確認下さい。https://t.co/hNYKO7QyJk
— 創作同人電子書籍「いっせい配信」企画 (@IsseiHaishin) 2021年3月13日
「いっせい配信」は飛び入り参加が可能です。興味を持たれた作家さんは今からでも企画サイトをご覧ください。
「まるかふぇ電書」の新刊は3冊
私(なかせよしみ)と砂虫さんの本を配信する「まるかふぇ電書」は今回計3冊の本を配信します。
私の「なぞかれ」と砂虫さんの「竜飼い18」は、奇しくも同じ「2010年」制作の作品です。電子化の作業中は11年前にこの作品に取り組んだ頃のことがしきりに思い出されました。お読みになる方も、できれば「東日本大震災」の前年の空気感を思い返しながら読んでいただければ、と思います。
「創作同人電子書籍」と「いっせい配信」
今回配信の「創作同人電子書籍のススメ2021年」では昨年11月に私が週刊連載でtwitter投稿したマンガを中心に、昨今の電子自主配信にまつわる情報を盛り込みました。
twitterの連載はこちらのブログでもまとめましたので、すでにオンラインでご覧になれますが、「オフラインでの購読」や「電子蔵書としての保管」をご希望の方は今回の配信をご活用ください。
私が「いっせい配信」企画を実施するに至るまでの経緯を紹介する漫画ですが、
読んでいただければ「創作同人電子書籍」(作家が主体となって出版社を通さず電子配信で自主販売するオリジナル作品)の活動においての 「いっせい配信」の意義や活用メリットをご理解いただけると思います。
コロナ禍の中での「創作同人電子書籍」活動
「創作同人電子書籍のススメ」シリーズは昨年5月の2020版、今回の2021版でたてつづけ発刊。私の新作発表は昨年2月以降はこのシリーズに傾倒しています。
これはコミケやコミティアが以前のような形で開催されないことにはどうしても私が展開している他のシリーズものが出しにくいから、という理由もあります。しかし、それ以上にこのシリーズの情報がいま一番世の中に「必要」だと感じているからでもあります。
コロナ禍が少し沈静化するとやたらと耳にする「経済を回す」という言葉ですが、本来は2つのアプローチがあるはずです。
- 感染増大の可能性をはらみながら「従来の経済活動」に戻す
- 感染増大させない「新たな経済活動」を開拓する
もちろん「新たな経済活動」が「従来の経済活動」に市場規模で追いつくのはなかなか難しいです。 しかし「従来の」の市場規模が縮小した状況下では、その下支えするくらいの役目を「新たな」が担えるはずです。「新たな」市場への参入、その市場での欲しいものの購入、あるいはそこにただアンテナを張り自らの興味の発信。そのような行動が「新たな」市場を開拓し、「従来の」市場の維持につながるのです。
先日、5月開催予定でしたコミケ99の「延期」が発表されました。次は12月開催の可能性を探る形になるものと思われますが、これもワクチンの行き渡りタイミングを睨んだ検討となるでしょう。まだまだ、数万人クラスの即売会イベントが「通常開催」にこぎつくのは難しい思われます。
いまは「従来の経済活動」の復活に力を入れるフェーズか、あるいはその消滅回避のために可能な別手段に力を入れるフェーズか。その時節、時節で考えながら、私たちはこの局面を乗り越えていくべきではないかと思います。