9回目が開催
すっかり電子書籍の配信告知の専用ブログと化してますが、3月21日(春分の日)に創作同人電子書籍の第9回いっせい配信企画「創作同人2019年3月」が実施されます。
この「いっせい企画」はオリジナル作品を出版社を通さず作家さん自身が主体的に電子書籍を配信する際に必要な広報活動を企画参加作家が全員を補助しあい、拡散力を高める目的で考えられました。
電子書籍をどのストアに配信するかは各々の作家さんの自由で、今回も多くの作家さんがBOOK☆WALKER、Amazon Kindle、楽天Kobo、Apple iBooks、Dlsite、メロンブックス、Pixiv BOOTH、ぱぶー、その他の電子書籍ストアにてこの日前後に発売されます。
第8回につづき今回の第9回も上記の「看板娘(BWちゃん)」のイラストでチラシをカラー印刷し、東京コミティア、北海道コミティア、コミケ、MGM2.0、関西コミティアのチラシ置き場などに置かせていただきました。
現時点では23人の作家さんによる40作品が企画あわせで配信手続きがされ、現時点で予約購入が可能です。
3月21日(春分の日)に実施の #創作同人電子書籍 の第9回いっせい配信企画「創作同人2019年3月」のエントリー作品リストに現時点で23名の作家さんによる40作品が揃いました。どうぞ、ご確認下さい。https://t.co/NA7TI5tGmW
— 創作同人電子書籍「いっせい配信」企画 (@KamiDensiDouji) 2019年3月15日
「まるかふぇ電書」の本
当方の「まるかふぇ電書」からは以下の6冊の本が「創作同人2019年3月」にエントリーで3月21日に配信されます。
さて、前回の第8回が実施されて2018年11月から4ヶ月の間に電子書籍の自主配信の世界ではいくつか特筆すべき動きが見られました。
「インディーズ無料マンガ」の分担金延長
まずは、昨年の7月に開始以来、注目を集めていたAmazonKindleの「インディーズ無料マンガ」ですが、当初は「配信登録をした作家に12月まで2000万円を分配」と謳っていたものの、2019年になっても閲覧数に応じての分配金が継続されました。
この漫画は私が1月のはじめに書いたものですが、2月の中旬に2019年の1〜12月にかけて5000万円の分配をamazonはアナウンスしています。一度「無料マンガ」に投じた作品はその後、有料化はできませんがそれでも投じてみていいと思う作品がある方は今年一杯は試してみてもいいかもしれません。
配信エイジェントの利用が拡大
出版社を通さずの電子書籍配信を行っている作家さんの中でここ最近、にわかに「配信エイジェント」を利用する作家さんたちの存在が大きくなってきました。 配信エイジェントについて私は以前↓こういうマンガを書いて紹介しましたが、 審査や委託料はなしにマージン取得のみで3桁ものストアへの配信を仲介する業者が現れています。
#創作同人電子書籍のススメ info.5「ダイレクト出版と配信エイジェント」
— なかせよしみ@3/21 創作同人電子書籍 第9回いっせい配信参加 (@yosimin) December 20, 2017
年内のこのシリーズはここまでとなります。年明けには別シリーズを開始したいと計画中で、こちらの再開時期は未定です。#twitter連載 pic.twitter.com/tGVHmFi7gQ
ただ、このような業者を利用する際にはメリットとデメリットの双方があり、ちゃんと電子書籍の配信や、業者の業態を理解をしないでの利用は気をつけた方がいいように思います。詳しい話については私もまた機会があればまたマンガなどにまとめたいところです。
BWがEPUB作成ツールを公開
1月15日にBOOK☆WALKER「電子コミック作成ツール」というものを公開しました。BWの「著者センター」(KindleでいうところのKDP)にID登録しないと利用できませんが、漫画本などのepubデータを作成するのがとても簡単で便利なシステムです。
2月のコミティアに先立ち私はこのツールの広報漫画を描いたところ、BWもこれを印刷したチラシをコミティアで配布して下さいました。
個人的には「理論目次が作れない」という機能上の不満はありますが、昨年「マグネットVC」が使えなくなって以降は一番ユーザーフレンドリーなシステムがBWの個人配信サービスの直営で作られたので、電子書籍の自主配信に乗り出したい作家のとってはかなりハードルが下がりました。
もし、この活用が盛んになればBW側も「理論目次」の装備や扱えるファイル数の増加なども考慮してくれるかもしれないので、ぜひともこれの利用を広めたい次第です。