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なかせっとHatena

漫画家「なかせよしみ」がちょっとまとまった文章を公開するためのブログ

2016年を振り返る

2017年の正月があけて4日目となりましたが、新年あけましておめでとうございます。

昨年は後半より私は「創作同人誌」の電子書籍を「いっせい配信」する企画を立ち上げ、そのサイトを拠点に電子書籍化のノウハウや、出版物のレビューなどを発信する活動を開始しました。

本年はその活動に更に拍車をかけ、創作同人のフィールドでマンガ、イラスト、ライトノベル等々の発行物を出版されている作家の皆様に電子書籍の販売」をより身近で乗り出しやすい頒布手段として受け入れやす土壌に仕立てて行きたい所存です。

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2016年は実は私のとって「電子書籍」についての認識を大きく変える年になりました。

2015年の末頃、私は「まるかふぇ電書」のレベールで5つのストア(KindleKoboiBooksBOOK☆WALKER、Puboo)で自分(なかせよしみ)と妻(砂虫隼)の同人誌バックナンバーを30タイトル近く電子書籍で発行して販売していました。その売り上げ数は「紙の本を再版して販売するかどうか迷う」程度の数字で、「イベントで買い逃した人が買っているのだろう」という推測が成り立つ程度でした。

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なんとかストア販売の電子書籍もイベントで紙本も販売数を伸ばせないものかとと画策していましたが、それにはまず、より「魅力的な企画」を打ち出し、より「魅力的な作品」を仕上げるしか方策がないものと考え、企画力作品力の向上に全精神を傾ける姿勢を維持していました。この2つが大切であるという認識は今でも変わらず、それを磨き上げるために日々精進はつづけています。しかし、それだけでは足りないことに気づいたのはこれらの2作品を公開した時でした。

餅がたり

もちもちのもち

電子書籍まとめサイトきんどう」による2016年1月8日に「餅マンガ」を同時発行する企画への参加という形で公開したこの2作品は、いきなり私が発行した電子書籍のなかでの一ヶ月の販売数の一位の記録を打ち立てました。それまで発行した本と企画内容や作品自体の魅力ではさほどの大きな違いがないように思われたこの作品。販売数を引き延ばした大きな要因は間違いなく電子書籍界で注目度が高い「きんどう」の広報の力だと気づかされました。また同時に「イベントで買い逃した」読者だけではなく、イベントに来場する読者層とは別の電子書籍で創作同人的な作品を好む読者層が潜在することも判明しました。

残念ながらこの広報力の高かった「きんどう」の企画は2回目の「ラーメンマンガ」企画に作品が集まらず、この第1回で終了しました。しかし、その傍らで私自身が方々に働きかけることで独自の広報力を生み出せる「企画」の模索した結果、2016年の「まるかふぇ電書」売り上げは以下のような経過を辿りました。

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 グラフでお気づきだと思いますが、販売が2015年時点に比べて3倍くらいになりました。また、BOOK☆WALKERの販売がKindleに並びました。広報に力を入れた企画の影響は如実に表れています。それでも、私の打ち出した企画の影響力はまだまだ「餅マンガ企画」には到底及んでいません。つまり、まだまだ「伸びしろはある」ということです。広報の力でいかにこれを伸ばしていくかが今後の課題です。

広報でものを言うのは「情報量」です。企画により多くの方々が参加していただき、各人がご自身の著書について、企画について、創作同人の電子書籍化について、また他の方の作品について情報を発信していただければ情報量は格段にあがり、大きな広報力を生み出し、その結果が各々の参加作家さんの販売に還元されます。

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今年はさらに「創作同人電子書籍」についての情報をお寄せいただきやすく、また円滑に活用できる方策をさまざま打ち出していきたいと考えています。ぜひ皆様にはこの活動にご注視いただき、ご意見やご感想などいただければと願います。

今後ともどうぞ、よろしくお願いします。