なかせっとHatena

漫画家「なかせよしみ」がちょっとまとまった文章を公開するためのブログ

「漫画の先生~2010」のKindle外リリースとKindleの変化

2014年2月12日にAmazonKindleにて公開しました「漫画の先生〜2010」は3ヵ月の「Kindleセレクト」(Kindle専売とすることで「キャンペーン期間」等の機能を使える特典制度)の期間を終えたので、iBooksKobo、Pubooでも公開しました。

 

漫画の先生

 ~2010

漫画の先生

(2014/2/12発行)
「この授業では漫画を教えます」。

高校で「漫画表現」を教える非常勤講師の「響美晴」。

彼女はまた駆け出しの新人漫画家「ひびきみはる」でもあった 。

教職と漫画活動の間を駆け巡る生活を描くコメディ漫画シリーズ。

2005年~2010年に自費出版で発行の読切3作品を総集。

 
内容
71p
 
価格
150円
 
容量  
19.6MB 

http://www.amazon.co.jp/dp/B00IERANL2/

https://itunes.apple.com/jp/book/man-huano-xian-sheng-2010/id880864703?mt=11

http://rakuten.kobobooks.com/ebook/漫画の先生-2010/book-I2lYppD9cE6-BR4zvmNstg/page1.html

http://p.booklog.jp/book/86261

 
 
実は5月5日のComitia108で出しました、新シリーズ「漫画の先生ep2.」の中では
「5月中旬にKindle以外でもリリース」と書いていたのですが、「下旬」までズレ込んでしまってました。
お待ち頂いた方々には申し訳ありません。
 
漫画の先生 ep2. ←ちなみに、この新シリーズ「漫画の先生ep2.」の紙版冊子は
 各地で開催のコミティア、そうさく畑等々のイベント販売以外に
 現在、Comic-Zinにて通販も行っています。
 
 ご興味のある方はそちらでお求め下さい。
 
 
 
 
ところで、
今回の「漫画の先生〜2010」をKindleに登録してからセレクト期間が終わるまでの3ヵ月間に
Kindle内ではいくつかの変化が起きました。
 
一つ目は、それまでKindleではどんな本も最低価格は99円まで設定できたところ、
3月の時点で「3MB以上のデータは最低価格は200円」となったことでした。
実のところ、この「3MB以上は200円以上で売ること」ルールは以前からあったのですが、
システム不備をついた裏技で99円まで設定できたものがシステムの穴がふさがれてしまった、
という次第でした。
 
私の場合、実はこの裏技を使って多くの本を100円に設定していました。
今のところ、過去に設定した価格を強制変更する処置などは採られていませんので
そのまま200円以下の値段設定だった本は放置していますが、いずれ、そういう処置が採られる
可能性もありますので、私の本を安いうちにKindleで入手されたい方は、お早いうちにどうぞ。
 
一方でKindle以外のiBooksKobo等は「最低価格」のルールは特にないので以降もひきつづき
100円や150円という値段は維持されると思います。
 
…そもそも、Kindleが何故「最低価格」を決めているのかがちょっと謎です。
Amazon側は「本のデータを送信する携帯回線の通信費を負担しているからその回収のため」
としているのですが、3MB以上のデータは携帯回線での転送は不可でネット回線でのみ
ダウンロードできる制限を加えてますし。
 
100円で販売する電子書籍を中心に展開することを考えていた私としてはちょっと痛い変革でした。
既に出している本のボリュームと価格のバランスにはむしろ好評を得ていたようなので、
これを値上げするかどうかは思案のしどころ。あるいは100円本をKindleを除いて販売するか、
Kindleのみ3MB以下に収まる低解像度にするか。…おいおい考えて行こうと思っています。
 
 二つ目の変革は、実は先週Kindleからメールが届いたばかりの話ですが、
実はそれまでKDPで登録できるの電子書籍全体のデータサイズの上限が50MBだったものが
一気に10倍の650MBになったことでした。これまで、商業単行本で50MBを越えるデータはあったものの、KDPでは登録できないサイズでした。
 
実は私自身も「なかせっとライブラリ」を登録する際は、50MB以下に抑えるために四苦八苦したのですが、
そういった苦労は当面考えなくていいワケです。
 
ただ、一方でこの50MB制限はiBooksKoboやPubooには残ってるんじゃなかったかな?
制限が緩和されること自体は喜ばしいのですが、
他の電子書籍と足並みを揃えての展開を考えるとなかなか悩ましい話でもあります。