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漫画家「なかせよしみ」がちょっとまとまった文章を公開するためのブログ

COMITIA117新刊のレビューを書いてみました

COMITIA117新刊を読んでいるのですが、全部のを読み終えるには時間がかかりそうなので、いくつか読んで書けたレビューをご紹介します。よろしければご参考にどうぞ。

 

ちょっぴり切ないガールミーツボーイなお話。

 公園の真ん中で「つちのこ」を発見した金髪少女の「オラ」。
しかし、これは彼女にとってのその日の「出会い」の序幕にすぎなかった。

作者が2010年に書いて合同誌寄稿用のSF小説処女作に加筆修正して単品化した作品とのことで、初々しさが感じられる少年少女譚。

 主人公少女の今後の奮闘を描いた続編など書かれるなら読んでみたいです。

 

真白、日向トモキチ、BELNEのお3方による短編漫画&イラスト集。全ページがフルカラー。漫画は短いながらも美麗な描画による上質のファンタジー。

BELNE先生のお話しは太陽にまつわる中国の神話を私も知っていたので理解できた部分があるが、もしかするとファンタジー上級者なら更に深読みできる作品集かもしれません。

 

 

 

山に栗拾いに行きたいという寺の小僧が山姥に取って喰われないよう、和尚はお守りとして「願い事を叶えるお札」3枚を小僧に渡す。日が暮れるのも忘れるくらい栗拾いに夢中になった小僧が一晩の宿の世話になった小屋の老婆は小僧が寝入るとともに山姥へと変貌…

…と、ここまでは日本昔話通りの展開。しかし、その山姥は少年の◯◯に飢えていたという展開から違う方向に話が広がっていく。昔話を忠実に「踏襲しながら」も凄まじい勢いで「踏み外して」いく展開がすばらしい。

 

エロだが…エロ以上にこれは秀でた冒険活劇だ。いや、やっぱりエロだけど。

これは回し読みして語れるエロです。エロに抵抗のない読者にはおすすめ。

 

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とりあえず以上ですが、また他のレビューも書けたらこの記事は継ぎ足します。